『日常生活を愛する人は?』-某弁護士日記

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さるさる日記
■2002/10/18 (金) 洗脳とマインド・コントロール

北朝鮮拉致被害者5人の帰国に関して、聞かれることがあった。
改めて考えると、されているとすれば洗脳であり、マインド・コントロールではない。

洗脳は強制的契機を含む心理操作の手法であり、マインド・コントロールはだましはあっても強制的契機は含まないさまざまな心理操作の手法を有機的に結合して使うやり方だ。
なお、薬物の使用は、たとえ薬物と分かって使用しても機序に逆らうことが不可能だから洗脳。

マインド・コントロールは、自分の意思で確信したと思っている。
洗脳は、真に自分の意思かを振り返るとそうでないことに、容易に気づく。
だから
実は、洗脳の方がマインド・コントロールより解け(溶け)やすい。

北朝鮮が5人にしただろう手法は、拉致または北朝鮮に長期間いくとして行ったのではないし、その後行動の自由も長く拘束され、好きでもない自分の選択の余地のない方法でさまざまな教え込みがされたようだから、洗脳。

日本にいることが、3週間はなくとも、少しづつ解けることはあろう。昔の風景、親の顔、親のにおい、感触。洗脳のおもなところではない思想以外は、意外に早いかもしれない。

一方で、北朝鮮には家族を残してきている。また北朝鮮には行かなければならない。むごいが。
そんなとき、北朝鮮の家族がつらい立場になったり、戻った後に手ひどいことにならないように、また今後日本に家族しての完全帰国ができるようにするためには、北朝鮮の体制・思想などについて、批判めいた言葉が流れないようにしないと。

だから、実は、洗脳の多くが、溶けてしまうことが。むしろ心配でもある。その発言が流れることをおそれる。
家族らも、メディアの人も、北朝鮮の行動・思想・体制を批判したり聞くことは避けるほかない。隔靴掻痒の感であっても。

昼はどうしても騒がれる様子である。「そっとして置いてあげたい」と言いながらどうしても歓迎行事などが続く。重なると辛いものであり、溶けた後は尚更に辛い。もう終わりにしてあげて欲しい。

夜は隣の布団に寝て欲しい。赤ちゃん帰りができて、手を掴みながら寝られれば、一緒の布団に入って寝られればそれでいい。それがいい。

「なぜ早く助けてくれなかったの!」―この言葉が出たら、謝ろう、何度でも。喜ぼう、そして誰にも言わないでおきたい。

まだ、これからなのだから。

■2002/10/17 (木) サイト-親の目からみた自閉症に対する問題書籍

http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/monndaisyoseki.html

いいサイトですね。「鳥羽俊郎」さん、素敵です。
縁あって、あちこち見る羽目になった。「自閉症」、うーん、言葉として正しくないのではないか、と思うこともあるが、あまりに誤解が多い。私も3年くらい前までは、ろくに知らなかったから、言えたものではないですが。

それにしても、自閉症については、オフザケの本が少なくない。問題が深刻なだけに、UFO本とかのように放っておくこともできない。明確に批判しないと。素敵なサイトです。
例えば「愛の奇跡」という本についての下記の書込み。凄いです。痛いです。

>「ある朝子どもに、オハヨウと起こされた、ふと見ると子どもは
>すっかり治って普通の子になっていた」という夢をみんな一度は
>見たことがあるという事です。勿論、私もです。
> そんな親にとって、この話は夢です。あこがれです。・・・
>だからこそ、断腸の思いで、ここに注意すべき本として挙げさせて
>もらいました。夢も大事ですが、今の私たちにとってそんな奇跡に
>あこがれるよりも、日々の地道な努力が必要だと思えたからです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−
が、それにしても、本を書くなどする以上は、責任があり。
(ネットもそれなりにね)
「表現の自由」の反面としては、「表現をすることの責任」が当然にある。

過去、私が著作等した本は下記。
それぞれ責任を負い続けることとなるのだろうと思う。

1 異議あり!「奇跡の詩人」 滝本 太郎 (著) 石井 謙一郎 (著) 単行本 (2002/06/01) 同時代社 \1300

2 オウムをやめた私たち 岩波書店 1800円 カナリヤの会編

3 Q&A宗教トラブル110番―しのびよるカルト 110番シリーズ
山口 広 (著) その他 単行本 (1999/04/01) 民事法研究会 ¥1800

4 破防法とオウム真理教 岩波ブックレット (No.398)
滝本 太郎 福島 瑞穂

5 マインド・コントロールから逃れて―オウム真理教脱会者たちの体験
滝本 太郎 (著) 永岡 辰哉 (著) 単行本 (1995/07/01) 恒友出版

■2002/10/17 (木) 備忘録-「現代社会とカルト問題」

-平成13年度 教化活動委員会 研修会 講義録 相国寺教化活動委員会
http://www.shokoku-ji.or.jp/information/index.html

臨済宗の本山から出た本。非売品。
〒602−0898 上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
大本山相国寺内 075−231−0301

素敵な本です。宗教社会学者櫻井義秀氏、宗教学者渡辺学氏
その対比が興味深い。特に脱会者の話の扱い方についての違いが面白い。

※ 渡辺氏は、脱会者の話はバイアスがかかっているから、未だ懐疑的な見解が少なくなく、模索の段階だと言う。
※ 櫻井氏は、バイアスは勿論あるが、では現役の信者さん、教団においてはバイアスがかかっていないかと言えば、かかっている。留意しながら、それぞれに対応していかなければならない

うーん、私から思うに、渡辺氏は何をおっしゃっているのやら、と思う。まだまだカルト問題への認識が低いのではないか、と。脱会者の言葉は、バイアスがかかっていることがある、変化することもある。人間の心理過程で当然あることであり、それも加味しながら聞く人は聴いていく。それが研究者の能力です。

重要なことには、カルト集団では、現役メンバーまたその教団こそが、平気で嘘をつく。バイアスどころの話ではない。嘘をつくのが功徳であり、指示なのだから。

従前、宗教の研究では、教団から資料をもらったり、いろいろ紹介してもらったり、一旦信者になったりしての研究をしてきたと言う。それはいい。
しかし、それでこと足れりとしたのが、間違い。宗教現象の研究というのは、教団の言うことではなく、それを信じる方々の総体の研究なのだから。

カルト集団それは同時に当然に宗教であってもまったくおかしくないが、平気で嘘をつく。団体側の発表、団体側の資料だけで、論文を書ける筈もなく、メディアに書ける筈もない。でもそれをしてきたのが、宗教学者・宗教社会学者。

その他の通例の宗教団体を研究するときにも、当然に、他の方面からの検討も必要でしょう。自己正当化のために、組織と言うのは当然に嘘をつくのだから。

中沢新一氏は、未だに中央大学の先生かな。
1995年当時、東京地検に調べ方法について協力していたから(学問の自由はどこにいってしまったか)、あえて批判はしなかった。恥を知らないのではないか。

事実を見つめる学者さんが次々と出ている感じは、救われます。

■2002/10/16 (水) 放送レポート 11月号

に出ましたね。
ファシリテイテッド・コミュニケーション(FC)の、日本の第一人者の
毛塚恵美子氏(群馬県立女子大学)

NHK『奇跡の詩人』の罪を問う!
−−発行 メディア総合研究所 http://www.mediasoken.org

NHKも大きな組織、権力を持つ。その欺瞞があるときこれを糾すことは、たぶんよりよい社会を作るためでもある。
この問題では、最大限の配慮を続けながら、となります。

なお、毛塚先生の他の論文は、下記にあります。
毛塚恵美子 日本児童青年医学会雑誌2002−43−3外
ファシリテイテッド・コミュニケーションの概要と問題点を示す

NHKのレベルの低さに驚く。オウムを初め、嵌りやすい方は、マスメディア界にも少なくないです。
問題は、そのことと、NHKの体制かと。

■2002/10/15 (火) NHKへの再質問書−1

下記の通り、11日に郵送してありますので、ここに報告します。
−−−−−−−−−−−−
再 質 問 書

2002年(平成14年)10月11日
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−-弁 護 士  滝 本 太 郎

日 本 放 送 協 会
会長 海 老 沢 勝 二 殿


拝復、燈火親しむ頃ですが、貴会長におかれては、ますますご清栄のことと存じます。当職は、本年4月28日放映のNHKスペシャル「奇跡の詩人」に関して、本年8月27日付けにて質問状を出したものであり、これについては、本年10月8日、ようやくにして10月4日付の返事を頂いたものです。

しかし、その内容たるや、到底返答とはなっていないものであります。すなわち、前掲の47項目にわたる質問事項のうち、2のうちの事前に会長は当該番組を見ていなかったことを回答されたのみであります。

取材先のプライバシー云々なるとの回答に関しては、質問事項10については流奈君を担当する児童相談所及び養護学校に何らの取材もしていないことを当職において確認したからこそ作った質問事項であり、その理由を求めているのであり、回答になっていません。

質問事項21については放映された映像に出ているときには明確にされたいということを述べているものであり、プライバシー云々は理由になりようもありません。

専門家等の取材につきプライバシー云々を言うとは、まさか思いませんが、万が一その趣旨でもあるとすれば、実際はまともな専門家取材はなかった、または専門家からは批判が圧倒的なドーマン法や、FCについてこれを肯定する専門家のみに取材しただけだからだろうと理解する外ないものです。よって、回答となっていません。

■2002/10/15 (火) NHKへの再質問書−2

ところで、上記質問条項は、一読すれば明確なように、重複するところもありますが、下記の通りに分類されます。

事実に関する質問−1.2.3.4.5.6.7.9.11.12.13.16.19.20.21.22.25.27.28.29.30.32.33.37.38.40.41
理由を単に問う質問−10.14.15.23.24.26.28
認識に関する質問−8.11.17.18.20.22.30.34.35
感想・意向に関する質問−8.31.36.38.39.40.42.43.44.45.46.47

このことから明らかな通り、前記手紙は、質問事項全般について答えていないのみならず、事実に関する質問についてさえ、なぜか会長は事前には本番組を見ていなかったと言うことが明確に答えられただけで、その余の答えがないものであります。

よって、前記8月27日付質問書記載の質問に対し、改めてここに回答を求めます。また、追加して
48.上記10月4日付の手紙は、投函前に会長によって決裁されたものですか。
を添えます。

なお、聞知する所、本件に関しては、本年9月30日付にて、脳障害児をもつ親御さんら及び言語聴覚士ら計23名の公開質問状が、回答を10月30日までにされたいとして、固有名詞・住所等を明らかにしつつ出ているということです。その質問書本文及び添付された意見書もみましたが、まさに、本件問題の深刻さ、重大性を示しています。

NHKにおかれましては、かような事態を招来したことに深く思いを致し、前記10月4日付手紙の「障害のある方々に対する誤解や偏見」を助長したのは、まさに「奇跡の詩人」番組であったことを理解されて、誠意ある対応をされるよう、切にお願い申し上げます。

 上記のとおり、後日のためもあり、改めて回答を求めます。8月28日付の質問条項を同封いたします。

会長たる権限と責任ある立場として、NHKのあるべき姿に思いを致し、諸般の状況を正確に把握しつつ、誠意ある対応をされますよう、お願いします。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−敬 具

■2002/10/14 (月) 明日、北朝鮮から5人が一時帰国

北朝鮮側、なんとも汚いものだ。
明日、拉致被害者のうち5人が、一時帰国とのこと。良かった。

でも
・せいぜい2週間程度だという
・子供らを北朝鮮に置いてきたままで、家族での一時帰国でもない

マインド・コントロールは、実は3週間程度、その環境から離れているだけでも溶けてしまうことがあること、関係者の間では知られている。

おそらくいつかは解明されるだろうが、「嵌った状態」というのは、なんらかの脳内ホルモンなどの異常作用・相互作用にあるのかとも想像されている。恐らくは、ヤクザ映画を見てきた男性がしばらくはヤクザっぽく肩で風を切るように、素敵な愛情物語の映画を見てきた女性が、しばらくはそのヒロインになった気分出いるように、それより複雑だろうが、似たようなものか。

それが、2週間程度の一時帰国、何ができてもすべきものではない。そして、子供らが北朝鮮にいるとき、仮に溶けかかってきても、それを表明することはできようもない。

ああ、それにしても、国側と言うのは、一貫しないものである。オウム事件の捜査・調べではマインド・コントロールの実態を認めて、当方の取調べ方法の協力に感謝しつつ、論告・求刑では、これを否定していく。そして今回はまた、「嵌った状態」に詳しい専門家らに、その方法を相談しもする。

国というのは、そう言うものだっ、と言えばそうなのなんですがね。

ともかく、必要なのは、家族らからの「お帰りなさい」、抱きしめ。「早くにできなくてごめんなさい」とのことば。そして夜も一緒に眠ること。当面、それ以上の言葉も問いかけもいらない。ともかく、家族らとの接触時間の確保を。

親戚・知人ら集めての懇親会、まして拍手などはいらない。むしろ心理的に害である。そんなことが分かってくれているといいのだが。

5人さん、お帰りなさい。

■2002/10/13 (日) 遠藤誠一被告判決

10月11日、死刑判決が下された。私へのサリン事件を含めて、多くの事件に関与してきた。

彼の特徴は、
・直接関与したのではなく、サリンなどを作る側だったということ
・1990年4月のボツリヌス菌(彼らの主観としてはであり、菌としても完成していないようである)国会周辺散布事件の段階から関与してきたこと。
・しかし、サリン、LSDなどもすべて自分が製造に成功したのではなく、後に入ってきた土谷被告から、結局、指導を受けて作ると言う立場だったこと
・裁判の過程で、当初、以前の一弁護士がマインド・コントロールが取れてもいないのに、無理にすべてを認めさせ、かつ深く反省しているから罪一等減じられたい、と弁護したところから始まったこと。
・結局、マインド・コントールが溶かれることもなく、判決にまで至ってしまったこと

にあると思う。私も、証人として法廷に出たが、まだまだ現実感覚が戻っていないままのような感じだった。

一人また一人と、死刑判決が出ていく。なんとかできないか。

■2002/10/12 (土) 報告

参加された方、どうもありがとうございます。
会場を貸してくださった上智大学さん、ありがとうございます。
報告者・バネリストさん、ありがとうございました。

いろんな話が聴けて、パネリストの一人としても、勉強になりました。
またオウムの歌を歌ってしまった。

うーん、基調報告みたいなのが3つ、パネリスト5人というと、時間が足りないのは分かっていたけれど、まあやってみましょうと言うことでしたです。報告にもっと時間を、という意見もある一方で、バネルで時間を、という意見も。

難しいものです。何にしても「カルト集団における虐待」なんていうテーマでは、日本で初めてでしょう。まずは情報の蓄積・整理が必要だろうと思います。かなり知り合っている方の話でも、まだ聴いたことのない話が次々と出てくる。検討・分析、そして議論・理論化は、それらの蓄積の上のことだろうと思ってます。

それにしても、参加者170名程度と言うのは、少ないなあ、と。産経新聞、読売新聞、朝日新聞が小さく出してくれていたようだが。んで、JDCC会員とか、その知り合いできたと言う方を別とすれば、実は新聞よりもネットで知ってきたと言う人の方が(アンケートで見ると)おおい。

これは、すごいことですよ、既にマスメディアよりも、多分、テーマによってでしょうが、ネットでの集客力の方が高いと言うことなんだから。

NHKの「奇跡の詩人」番組問題といい、マスメディアの先見能力はもちろん、影響力も減退??、役割の変化・変質??は、着々と進んでいるのではないか、なんて思う。

お疲れさまです。

■2002/10/11 (金) 宣伝ーお気軽においでくださいませ

下記の通り、お誘いします。どうぞ、お気軽に。事前予約など不要。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

JDCC 第3回 公開講座
 
『 カ ル ト 集 団 に お け る 虐 待 』

近年、破壊的カルトの中での虐待が注目を集めています。教祖やメンバーによるリンチ、精神的圧迫、経済的な搾取だけでなく、子どもに対して教育を受ける権利の侵害からムチ打ちまで。オウム事件で知られたように、一般社会に対する犯罪の前にまず集団の内側で事件は起こっていました。
3回目となる今回の公開講座では、破壊的カルト集団における虐待を取り上げ、客観的な分析とカルト体験者・専門家らによるディスカッションを通して、この問題に迫ります。

と き 2002年10月12日(土)13−17時
ところ 上智大学3号館 521大教室
千代田区紀尾井町7−1 JR四ッ谷駅から徒歩3分
正門から入って右側
学生500円(資料代)/一般2000円

● あいさつ  宗 正孝 (カトリックセンター所長、上智大学教授)
● 報 告
高橋紳吾 (精神科医師 東邦大学助教授) 「虐待の精神病理」
紀藤正樹 (弁護士) 「破壊的カルトにおける虐待事例と考え方」
 志村 真 (中部学院大学短期大学部助教授 日本基督教団 牧師)
「人権侵害的な宗教思想」
● パネルディスカッション
司会 西田公昭 (社会心理学 静岡県立大学講師)
パネラー ズィビィー・パスカル(マインドコントロール研究所長)
オウム・統一協会・エホバの証人・ライフスペース・ヤマギシ会問題 から

主 催 日 本 脱 カ ル ト 研 究 会
http://www.cnet-sc.ne.jp/jdcc/


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