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ミナコ(母)誕生日につき、エリちゃんと伊勢丹へ。
シャンプーか化粧水か迷った末に、クレ・ド・ポー
の化粧水にする。
資生堂のBAさんの男子パーセンテージが高くて驚く。
私だったら、なんとなく相談しづらいんですけど、
今時の女性は抵抗ないんでしょうか。
もうオバチャンには全くついていけません。
アモーレ・パシフイックを横目で見つつ、エリちゃんとご飯。
エリちゃんが落ち込んでいた。
エリちゃんの部の偉い人が女子を食事に連れていって
くれることになり、そこにエリちゃんは
誘われなかったそうなのだ。
いつものようにエリちゃんが定時後着替えていると、
ハケンの子に
「今日ってロビー集合ですよね?」
と聞かれた。
何が?とエリちゃんが質問すると、ハケンの子は
「あれ、今日ってそのままお帰りになります?」
と言葉を選びながら、しどろもどろする。
何かあるんだなと思ったとこと、部のリーダー的な女性が、
周りの子に
「六時にロビー集合ね」と呼びかけていたのだそうだ。
私ってハブ?誘われないとヘコむよね・・・。
エリちゃんは落ち込んでいた。
さんざん書いている通り、私は「誘われない女」だ。
そもそも誘われないし、たまに誘われた飲み会で、
若手男子はかわいい子からは会費を取らないのに、
私にはバッチリ五千円請求した。
(数々のブス差別は、「もさ子の女たるもの」に
ばっちり収められていますので、興味のあるあなた!
AmazonへGO! 世の中にはこんな恵まれないOLが
いると思える仕上がりになっております)
外見差別するのはオジサンも一緒で、ゼネコちゃんたち
はおじさん達においしいものを食べに連れて行って
もらっていたけれど、私はなーんにもなく、ただ家と
会社を往復するだけの生活を送っていた。
こんな私だから、エリちゃんの
「行きたいわけじゃないけれど、誘われないとヘコむ」
気持ちはよーくわかる。
でもね、誘われたからって「人気のあるOL」と思うのは、
早計というものだよ。
誘われるには、理由ありだから。
まずオジサンが誘う女子は、以下の二種類。
1.見た目のいい女子(単純に一緒に飲みたい)
2.容姿はいまいちで、アフター5の予定のなさそうで、会話のノリがいい子。(オジサンは割と繊細な神経をしているので、断られると結構傷つく。その意識からか、無意識に「断らなそうな子」を誘うことになる)
私と同じくもっさりな先輩が、
「私、よくオジサンにご飯誘われちゃってさ。
オジサンにばかり好かれても困るよ〜」
といっていたけれど、何のことは無い、先輩が誘われたのは、
タイプ2だと見なされたからにすぎない。
それでは、女が女を誘う時。
そこには、やはり女同士ならではの複雑な
思惑が入り混じる。
皆が皆そうではないが、自分より「劣る人」しか誘わない女は、
確実にいる。合コンに「自分よりカワイイ子は連れてこない」
というアレよ。
今回の「エリちゃんをはずした飲み会」の幹事役女子は、
「自分のほうが立場が上になれる子しか、誘わない」
「自分が一番でいたい」タイプ。
何て言ったって、四捨五入したら四十なのに、
周りに「姫」と呼ばせて喜んでいるセンスの持ち主だから。
自分より年上の人。自分よりキレいでない人。ハケンの子
(彼女達は社員に気を使う。つまり、自分のほうが立場が上)
しか誘わない。
ちなみに私も大奥時代、ゴトウさんにオジサンとの飲み会に
連れて行かれた。
オジサンたちは本当は美人の長岡さんと飲みたいんだけど、
長岡さんを連れて行くと、ゴトウさんは自分の「地位」
が下がっちゃうじゃない。だから、自分より劣る存在で
ある私を誘うってわけ。
だから、今回の場合、誘われなくても悲しがる必要はないし、
むしろ誘われたら「女として終わっている」と思うべきなんだよ。
それと、最近思ったのが、家庭や会社の居心地が
よすぎるというのは、人生をトータルで考えると、
「損」をすることもあるということ。
たとえば、私は20代の前半、家の居心地が悪かった。
私を一刻も早く結婚させたいミナコ(母)は、
森羅万象を結婚に結びつける。
たとえば顔にニキビができたとする。すると
「そんな汚い顔のあんたと結婚してくれる人
なんていない、あんたには若さしがとりえが
無いんだから、贅沢言わずに我慢して結婚しろ」
と毎日毎日同じオチの説教をされていた。
会社も面白くなかった。自分でも書き飽きてるから、
読むほうはもっと飽きてると思うんだけど、
もしかして今日から読んでくださる人が
いるかもしれないので、書かせて。
メンクイな先輩に
「仕事で役に立たないんだから、(美人同期との)
飲み会のセッティングぐらいやってよ」と罵られたり、
隣の部の美人さんの仕事を押し付けられて、残業させ
られたりした。
会社も家もつまらなかったことは不運だったけれど、
不幸は目的を生んだ。
結婚して家を出たいと思ったし、同じ会社でない人と
結婚したいと思うようになった。
私は会社の男性が嫌いだった。そりゃ男たるもの、
美人が好きだろう。合コンだったら、美人ばかり
チヤホヤしたくなるだろう。だけど、職場でその
態度はないだろう。自分の顔の悪さを棚に上げて言うと、
私にとって会社の男性は、品性が低いように感じられた。
冷静に会社を見回すと、会社には「元アイドル」
がごろごろしていた。若い頃はおじさんにかわい
がられ、食事や旅行(かわいい子しか誘われません)
を満喫する。そのアイドルたちが30歳を越した頃、
おじさんたちは言い出す。
「あの子、どうして結婚しないのかねぇ。もういい年なのに」
会社は給料を振り込んでくれるが、個人の「幸せ」は
支給してくれない。
たくさんの人にかわいがられて、でも誰も残らなかった
という生き方よりも、誰か一人に好かれることが、
私にとっての「幸せ」だと思った。
もし私が会社で人気のある子で、
「結婚なんてしたい時にすればいいの。
年齢なんて気にしないでいいわ」という
理解のある母親の元で育ったら、私は
いたずらに時を過ごし、30歳を過ぎて、
自分がアイドルでなくなったことに憤り、
ある日突然、結婚しろと言い出す親に
キレたりしていただろう。
スピリチュアル流行の今、「不満」を口にするのは、
品性の低い人間のすることだと思われている傾向が
あるけれど、幸福を産む「不満」だってあると思うのだ。
鬱屈とした夜、私は一人で思う。
今のこの思いを無駄にしなければ、もっと
違う場所にいけるんだと。
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仕事帰りに立ち寄った紀伊国屋で読んだ本に、
いい意味でない衝撃を受けた。
あまりの衝撃に、一気読みしてしまったくらい。
超インパクトがあったのは以下の二点。
その1.今時のいい男(高収入でコミュニケーション
能力にも優れ、趣味も多い)が望むのは、高収入な女性。
キャリア女性はモテないという今までの定説は、覆される。
その2.日本の非婚化が進んだのは、「いい女が増えたのに、
いい男は少ない。女性は自分より「上」の男性を求めるので、
必然的に結婚しない女性が増えてしまった」から。
つまり「女はいい女ばっかりなのに、男がヘボいから、
独身が増えたのよ」って言いたいみたい。
あんた何様?ページにむかって
つっこみたくなった。
全体に流れる「カネがないと幸せになれない」といった発想から、
著者はバブル世代だろうと思ったら、はたしてそうだった。
決め付けるのは何だけど、バブル世代の人って、金で物事を
片付けるの好きだよね。
私はこの本に書いてあることが、正しいと思えない。
まずその1。私の見聞きした世界に限っていうと、
高スペックな男性は、女性の年収を全く気にしない。
友人のエモちゃんに連れられて、エモちゃん所属の
医局のパーティーに出かけたことがある。
大学病院のお医者さんは薄給だが、それでも
何のかんの言って彼らは30代になる前に、
年収一千万の水準をキープしている。
そのパーティーに来ていた奥様方は、一言で言うと
「若くてきれい」か「地味目だけど、気がきいて家庭的」
だった。世間で言われる「年上妻」などおらず、
旦那が40半ば、奥さんが20代半ばという年齢差も普通だった。
奥様方は仕事などせず、家庭に専念していた。
パーティーで一緒に行動していても、彼女達は常に
旦那さんに気を使い、立てていた。
結婚しても働くのが当たり前の風景しか見たことの
なかった私に、エモちゃんが言った。
「勤務医だから金持ちってことはないけど、まぁ、
明日の心配はせずに、食べていけるわけじゃない。
となると、奥さんのちょっとの稼ぎで、家事は分担
とか平等とかごちゃごちゃ言われたくないわけよ。
だから、若くて家庭向きな人を奥さんにするんじゃない」
それは弁護士の世界でも一緒なようだ。
学生時代の友達が弁護士と結婚し、新居に
招かれたことがある。夫婦で参加している
人が多かったが、奥さんはやっぱり「きれい」
で「よく気のつく人」だった。
稼ぐ男の「理想の女像」はシンプルで、
「若くてきれい、従順」な人が好きなんだと
私はしみじみした。
私に言わせると、奥さんの高スペックを歓迎するのは、
「普通の男性」だ。一人ならもちろんやっていけるけれど、
奥さんと子供二人を抱えるとなると、正直重荷だ。
ご飯はコンビニでもかまわないし、家事なら
自分もやるから、働いて欲しい。これがもっと
「下流」な男性の場合、結婚そのものを躊躇する。
つづいて、その2.私が結婚したのは29歳で、
もちろん晩婚になる。独身にも「いい独身」と
「だめな独身」がいる。長い独身時代、「だめな独身」
とみなされないために私が心がけていたことの一つが
「独身男性の悪口を、絶対に言わない」ことだった。
新人時代、飲み会で30歳ちょっと前の独身女性が
「私に見合ういい男がいないから、結婚しないだけ」
と大声で言って、周囲を呆れさせていたのを見ての行動だ。
もちろん「いい女すぎて」結婚できない人もいるだろうけれど、
その先輩女性の場合、男性陣からは「気分の浮き沈みが激しくて、
仕事を頼みにくい」存在としてみなされ、女子チームからは
「誰でもいいから紹介してというけれど、本当は医者か
弁護士でないと納得しない高望みな子」と思われていた。
ちなみに「人の恋愛を徹底的につぶす主義」のゴトウさんも、
よく「いい男がいないから」と言って、失笑を買っていた。
「だめな独身」の特徴は、自分の来し方、たとえば
家庭環境や学歴を「過大評価」していることがあげられる。
パパがすごい人だったの。私は○○大学出身。
育ちや学歴というものはおのずと相手に伝わるので、
正面きって話さないのが大人のマナーだが、
彼女達は「すごい私」をアピールせずにはいられない。
「普通の女じゃない」という選民思想が高じて、
日常生活におおよそ必要のない「懐石料理」なんて
習ってしまう。男は「普通っぽくてかわいい子」が
好きなのに、自ら好き好んで、コースアウトして
しまうのだ。賭けてもいいけど、
「いい女すぎて結婚できない」と公言している子は、
周囲からそう思われていない「自称いい女」である。
独身男子と独身女子。二人の友達と結婚について
話していると、二人は奇しくも同じことを言った。
「相手を好きって気持ちはわかるけれど、結婚したい
という感情を、今まで一度も持ったことが無い」
私も独身時代、同じことを思っていた。結婚すれば、
「いい年して独身」という世間の目からは逃れられる。
けれど、自由な時間をなくして、家事に追われてまで、
結婚なんてする必要があるのか。それで私は幸せに
なれるのか。世間体以外の「結婚のメリット」とは何なのか。
そう思っていた私が、なぜ結婚したかというと、
この人と結婚したら、大事にしてもらえるだろうな
というイメージがわいたから。買い物や旅行は楽しい。
けれど、二人でぼけっとテレビを見る幸せもいいなと
心から思えたのだ。夫はニブオで口がうまくないが、
折にふれ、「もさ子が大切だ」と言葉と行動で表してくれた。
何自慢してんの?と思う人もいるかもしれないけれど、
結婚にいたる恋愛とそうでない恋愛の違いは、
「いかに男を魅了するか」ではなく「大事にしたい存在と
思われるかどうか」だと思う。結婚をしたい人は、
「小悪魔本」を読まないほうがいいよ、と私が周りに
言うのは、「好かれる女子」にはなれても、
「大事にされる女子」にはなれないからだ。
彼のことはまあまあ好きだけれど、結婚していいか
どうかわからない。
そう悩む女子が目の前にいたら、私は一種の踏み絵と
して、彼にコクることをお勧めする。
「あなたのことが大事なの」と彼に告白して、
彼がどう出るか。彼が「僕もだ」と言葉や行動で
示してくれたら、結婚して大丈夫。ふーんと流す
相手だったら、結婚しても苦労するのは目に見えている。
男性は、自分より「下」が好きなので、キャリアの
ある女性はモテない。
日本の男性は「隙」のある女性が好き。(海外の男性は違うのに)
この本では、繰り返し「日本の男が悪いんだ」
とばかりの理論が展開されている。
確かにそういう部分もないことはないが、私は著者の
文章からにじむ「自分大好き」オーラに辟易する。
男が本当に嫌う女は、「高いキャリアのある女」じゃなくて、
「自分のことばっかり好きな女」なのにね。
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■2008/02/19 (火)
わかんねぇ野郎たち(1) |
何でそうなるわけ?
沖縄で少女がまた米兵に暴行された。
性犯罪では、最初に被害者への同情が寄せられ、
次に必ず「被害女性にも落ち度がある」といった
記事が出回る。今回もやはりそうで、週刊誌の
見出しに「危ない海兵隊員だとわかっているのに
暴行された女子中学生」という文字が躍っていた。
記事を読んでみると、女子中学生は容疑者に
「自分から」声をかけ、オートバイに乗り、
その結果、暴行されたというもの。
ゴザ市住民は、基地から恩恵を受けてる一方で、
怖さも知っているので警戒するが、少女はゴザ
市民でなかったので、警戒しなかったのでは
ないかとコメントしていた。
記事は、女子中学生の「家庭環境」についても
言及している。被害者の両親は離婚をしていて、
おばあちゃんに育てられたとか何とか。
今回の暴行事件に少女が非があるかどうかの記事で、
どうして家庭環境について触れる必要があるのか。
私はそこに書き手の悪意的な意図を感じる。
離婚家庭で育った少女は素行が悪いと決め付け、
非処女であるとほのめかしている。
そうでなければ、男に自分から声をかけたりしない。
だから、少女に同情できないと言いたいんだろう。
この事件で問われるべきは、加害者と被害者の
どちらかが悪いということではなく、
「地位協定」の名のもとに、罪を犯しても
罰せられないことにある。
野坂昭如さんが、かつて
「自国の女を犯されても、どうすることもできない。
それが戦争に負けるということだ」とエッセイに書いていたが、
それが本当なら、沖縄の「敗戦」は続いている。
政治家はコメントを発表しているが、直接の解決
に結びつくと思われるものはない。そもそも、
総理大臣はかつて長官時代、スーフリ事件で
「レイプされるのは、挑発的な格好をしている女が悪い」
とのたまった人だから、今回の事件のことも何とも
思っていないだろう。
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■2008/02/19 (火)
わかんねぇ野郎たち(2) |
日本の安全保障という意味で、基地は必要なのはわかる。
けれど、だからといって、「何してもいい」という
わけではないだろうに。とド庶民の私がここで
憤っていても、事態は何も変わるはずもなく。
基地のある町で、被害にあう不運な女性は、
今後も後をたたないだろう。そしてマスコミは、
女性をさらに追い詰める記事を書く。
政治家、マスコミのように力のあるものが、
持たざる者を助けようとせず、むしろ叩き落そうと
する。これって、一般社会のイジメの構造と一緒だ
と考えるのは、大げさすぎるんだろうか。
同じ部に、新しいバイトさんがやってきた。
私と同じくらいの年齢かなぁとなんとなく思っていたら、
私が課長に呼び出された。
いろいろ教えてあげてくださいといわれて、頷くと、
課長は嬉しそうに声を潜めて言った。
「彼女ね、最近離婚したんですよ。お子さん抱えてるから、
働かないといけないんですよ。大変だよねぇ」
悲しげな風をよそっていたけれど、課長の目の奥は
笑っていた。面接で知りえた秘密を、私にだけでなく、
周りにもバラすんだろうなぁ。
ずっと家庭の主婦だった人が、仕事復帰をするのは
キツい。
仕事を始めたばかりの頃の彼女は、仕事のペースも遅く、
ミスも多かった。けれど、真剣にやる気があることが
伝わってきていたので、誰も彼女のミスを咎めることも
なく、彼女は部にとけこんだ。
先日、彼女の歓迎会があった。
お子さんをお母さんに預けて、無理して彼女は参加した。
すごく気を使っているのが、傍で見ていてわかった。
さらに先週、社員さんの誕生会があり、
(ここの職場は、女子社員の誕生会を会社がやると
いう不思議な風習がある)今後の人間関係を
考えた彼女は、またしても参加した。
そうしたらさ、課長が言うじゃないの。
「きっと彼女は飲み会に参加して、再婚相手を
探しているんだろうね」
まるで、彼女が男漁りしているような言い方。
何でそうなるわけ?
政治家もマスコミも、つけたしで課長も私には理解不能。
Mixiの中に「女たるもの」コミュニティができました。お時間ある方は是非いらしてください。
暦の上では春、でも寒い。
何着たらいいのよぉと頭をかきむしる季節が
やってまいりましたね。
ここ何日かで、自分の「身の程」を考えた。
いや、考えたというより、気づかないふりをしていたけれど、
認めざるをえない状況になったという感じ。
生きていれば、その時その時で友達が出来るものだけれど、
私は学生時代の友達を神聖視していた。
大人の事情が絡み合っていない時代に知り合った
人たちのほうが、腹を割って話せるんじゃないかと。
嫌なことが雪のようにうっすらとつもった日、
大学時代の友達にメールをしたところ、
都内まで出向く用事があるから、食事をしようと
言ってもらった。
彼女は私の悩みの「先輩」でもあるので、
こと細かに話した。彼女は経験者だけあって、
うんうん頷いて聞いてくれたけれど、
そのリアクションは私に一線を引いていると
思わせる何かがあった。私の話を聞いた彼女は言った。
「気持ちはわかるけどさ、もさ子は十分
出世したんだから、もういいじゃん」
「出世」という言葉を使われたのは、人生で
二度目だ。
ちょうど去年の今頃、友達の結婚式の二次会
に出かけた。最高の接客業を生業としている
子が、シャネルのバッグを持っている私に
向かって言った。「出世したね」
どちらの「出世したね」も、褒め言葉なわけがない。
だって、私は人に褒められるほどのことなんて、
何もしていない。子供もいないし、本だって
売れていない。昼間の仕事だって「もう来なくていいから」
と言われれば、それまで。
その私がどうして「出世」したなんていわれるのか。
ちなみに高校時代の友達には、一言も「出世したね」
と言われたことはない。
大学の友達にだけ言われるということに、意味がある気がした。
自分より年齢も収入も「上」の男性と結婚するのが、
「良縁」だと信じられている時代があった。
すべての女子大がそうとは思わないが、女子大は
「上方婚への予備校」の色合いを持っているように思う。
たとえば、学内に男子がいない女子大の子は、
他大と一緒にサークル活動をするが、その相手は
「自分達より、学力がずっと上」である国立や
私立大学の子だ。女特有の感覚だと思うんだけど、
「すごい人と一緒にいると、自分まですごい」
気になる人は多い。
自分は有名大学でもないのに、平然と「○○大学なんて
バカよね」と人をバカにするクセがついていく。
今はどうかしらないけれど、私が女子大生だった頃、
有名大学のサークルには「セレクション」があった。
男子学生が、女子大生を「面接」して入会させるか
どうかを決めるのだ。
美人な子でないと入会できないのは、言うまでもない。
その代わり、きちんとメリットもある。
そのサークルの男子は金持ちのボンだ。
金も持っている男と美人の女。王道のマッチングが
ここでなされ、そのまま結婚することも少なくない。
「女は顔がいいほうが何かとトクである」という価値
観は、女同士の関係にも、もちろん持ち込まれる。
はっきり口には出さなかったけれど、クラスメイト
の間にカーストはあった。家が裕福だったり、美人で
ある子はバラモンで、ブスでダサくて、田舎住まいで
お金がなくて、誕生日にブランド物をくれない彼氏を
持つ私は、もちろん最下層だった。
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