みずもり亭日誌

粥川準二の雑記帳

2007年04月30日

2007年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     


過去の日記
最新の日記
全て表示

日記内を検索


さるさるおすすめ
こだわりショッピング
無料日記を借りよう!


日記を編集
パスワード

count

さるさる日記
■2007/04/30 (月) 追記2----再び『バベル』について

 今日は短めにしよう。(ネタバレがありますので、ご注意ください。)
 劇場プログラムによれば、イニャリトゥ監督は、日本編を制作するにあたり、実際に聴覚障害を持つ女優を採用しようとして、何百人ものオーディションを実施したという。しかし最終的には、菊地凛子の才能に惹かれて、聴者である彼女をチエコ役に選んだ。その一方で、ほんの数分しかないバレーボール大会のシーンを撮影するために、リアリズムを求めて、数百人の聾者をエキストラとして動員したという。その執念には拍手を送りたい。
 また、モロッコ編でも、現地に住む「素人」が数多く採用された。物語の中心となる兄弟も、アメリカ人夫婦を助けるガイドも、「素人」が演じたという。彼らの写真と名前は、劇場プログラムで紹介されている。
 しかし……日本編で、チエコの親友ミツを演じた村田裕子さんについては、何の記載もない。もちろん映画のエンドロールには書かれていただろう。だが監督は当初、聾者の女優を探していて、聾者のエキストラが動員され、手話とその字幕の指導・監修も当事者団体などの協力で行なわれ、そのうえで初めて日本編が完成したことを考えれば、この扱いは配慮に欠けるのではなかろうか。僕自身、チエコの親友が「ミツ」という名前で、彼女を演じているのが聾者の大学生・村田裕子さんであることは、「きいろぐみ」のブログで初めて知ったのだ。チエコの表情が印象的な宣伝用写真の左側に写っている横顔も彼女だ。(その後で、『朝日新聞(asahi.com)』の記事に彼女がコメントしていることに気づいた。)
 村田さんが女優志望なのかどうかはわからない。しかし、もしそうだとしても、僕たちも関係者も、落胆する必要はないだろう。僕の希望的観測では、今後、“障害を持つ俳優”はますます必要とされるようになるはずだ。そして映画制作者たちは決して愚かな人たちばかりではない。慧眼な人は必ずいる。国内外問わず、ね。07.4.30

☆話題のブログを始めよう!☆
魔法の☆ブログ オートページ かんたんブログJUGEM かわいいブログ ヤプログ!