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■2010/03/18 (木)
風穴名人、春咲小紅。 |
リスペクト & インスパイア。
この言葉、好きな人っているのね。
周囲にもひとりいるのね。
そういう人ってだいたいそれを多用するのね。
これがまたすごーく似合わないこともあるのね。
「 おもしろ倍率ドン!」 になるのね。
いま何回 「 のね 」 って言ったか自分でも知りたいのね。
わたしはちゃんと真面目な顔で、
やつの話を聞いてあげられているかしら。
心の中の 「 おもしろ倍率ドン!」 は、
わたしの顔にありありと浮かんではいないかしら。
あっまた言ったじょ。
リ ・ ス ・ ペ ・ ク ・ ト 。
『 ずっとリスペクトしてた。』
『 なのでいつの間にかインスパイアされてたんだろうね。』
って、
そんな売れ( たこと )ないミュージシャンみたいな言葉、
よくまじめな顔で言えるなー。
わたしあなたを別の意味でリスペクトできるかもよー^^
だから。
『 ずっとかっちょえー!とか思ってた。』
『 ほんで気づいたらパクっちゃってたんだよねーん。』
って、
こっそり脳内変換してみた。
やつの言葉にうなずきながら。
やつの目をじっと見ながら。
出口の見えない洞窟の迷子みたいな話も、
もうちょっとだけなら我慢できる気がした。
わたしはいつか風穴を探す名人になりたい。
日がすっかり暮れた頃。
その女は帰ってくる。
洗面所で汚れた手を洗い、化粧を落としたら。
あとは何にもなかった貌をして、
今日一日をすっかり拭ってしまうのです。
月がしっかりのぼる頃。
その女は窓辺のソファに座っている。
三代目の落語を気の抜けた阿呆面で聴き、
カルヴァドスとチョコレートを交互に舐めて、
なにやらうっとりしているのです。
わけもなくいらいらするとき。
その女はパンストを被ってみるのです。
パンストを被ったら、どいつもみんな同じ貌になる。
たいへんばからしくて面白いらしいのです。
良い子もそうでもない子も、真似はしないでくださいね。
ごきげんよう。
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■2010/03/03 (水)
猫の格言(猫の日に書いた日記)。 |
目がさめたらストレッチ。
顔を洗って朝ごはん。
新鮮なお水を少々。
団体行動なんて品がない。
もう子供じゃないんだから。
挨拶くらいちゃんとできるし。
陽だまりのうたた寝も。
真夜中のお散歩も。
手ばなすなんてできない。
さみしいか、ですって?
そりゃあなた、もちろんよ。
だけどあなた。
さみしくないひとなんて。
いったい、どこにいるの?
もう帰らなくちゃ。
うちのりかちゃんが待ってるから。
あのひとったら 「 今日は猫の日よ^^ 」 とか言ってて。
今夜は 『 フンパツ 』 してくれるかも。
お礼にたっぷり遊んであげなくちゃ。
なんだかんだ言っても。
『 ニンゲンの女 』 なんて、無邪気なものね。
やっぱりわたし、さみしくないかも。
もぐりこめるベッドなんて。
ひとつあればじゅうぶん。
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■2010/02/24 (水)
風の谷の猫の飯炊き女。 |
「 ほら。」
「 怖くない。」
「 ・・・怯えてただけなんだよね?」
って。
ナウシカちゃんて、ほんと根性据わってて好きよ^^
だから、思い出したら真似しています。
うちの子は噛まないので、しつこく手を出して待ってる。
迷惑そうに、やっとスローな猫ぱんちがもらえる(笑)。
そしたら、今度はわたしの番ね。
「 怖くない、怯えてただけなんだよね?」
この遊び、わたし(だけ)は普通にたのしいぜ^^
猫の飯炊き女の愉しみ。
「 いいね。わたしそうゆうの好きよ。」
って、これはたしか 『 魔女の宅急便 』 のなかのセリフ。
元気な女の子ってみんな可愛い。
若いひとは美しい。
無知も傲慢も含めて。
若いひとは、ただそこにいるだけでまぶしい。
20代のころ。
わたしには40代の女友達がいた。
あるときその人に、
『 いまから友達のお見舞いに行くんだけど、きっとりかちゃんの事を気に入ると思うから一緒にいってくれない? 』
と、誘われた。
あまりにもさり気なく簡単な口調だった。
だから断わるきっかけもないままに、のこのことついていった。
病院ではなかった。
ずっと寝たきりの、やはり40代の女性の家だった。
紀州訛りの、びっくりするほど陽気な人だった。
たしかにわたしを気に入ってくれたようだった。
そしてみんなでずーっと笑ってばかりいた。
帰り際、唐突に声をかけられた。
「 会えてよかった。」
「 りかちゃん、がんばりよ。 」
泣いてはいけない。
ここで泣くべきではない。
この人の前で、わたしなんかの安い涙を流してはならない。
息を止めて( ← 20代の頃からばかたれ )ずっと我慢をしていたら、
苦しくなってめまいを起こして、座り込んでしまった。
ひんやりとした畳の匂い。
そのうえに敷かれた絨毯のエンジ色。
気がゆるんだのか、わたしは号泣していた。
だれにどんな言葉をかけられても、もう無理だった。
なんの涙だったのか、よくわからない。
同情ではなかった、と思う。
いろんな感情が混ざり合って、もう収集がつかない状態だった。
ごめんなさい、ごめんなさい。
それしか言えなかった。
ただ若いだけの、無知で傲慢な女の子。
あれから、ずいぶん月日が経った。
その女友達とは、いまでは年賀状のやり取りだけになってしまった。
すぐに会える距離でもない。
年賀状が届くたびに。
彼女には励ましの言葉をもらっている。
年賀状が届くたびに。
わたしは未だに無知のかたまりのような女だけれど、
傲慢であってはならないと自分に言い聞かせている。
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■2010/02/14 (日)
水のうへの月をみる。 |
臆病な しじみがふたつ。
水の中。
半分 砂に埋まってゐる。
もしも いま。
好きだといったら。
あなた こまるんでしょう。
だいじょうぶよ。
好きだなんて いわない。
だから あんしんして。
臆病な しじみがふたつ。
すこしはなれて ならんでゐる。
水の中から月をみる。
わたし。
ちょこなんて あげないよ ぜったい。
だから あんしんしてね。
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■2010/02/06 (土)
飛行機雲が見える。 |
節分の日。
思うところがあって、大好きな神社にお参りをしてきた。
青い空。
冷たい空気。
あかるい気配。
参道に入ってすぐ。
気持ちが軽くなるのがわかった。
『 ああ、よかった。』
『 今日はやっぱりお参り日和だった。』
と、感じた。
大きな樹をあおぎ見る。
そしてその樹に触れてみる。
乾いたような湿ったような、その不思議なぬくもり。
冬の晴れ日の見本のような午後だった。
青空にまっしろな飛行機雲が見える。
おみくじの「 大吉 」 に泣きそうになった。
あかるいほうを向いて立っていたい。
いつも、どんなときも。
こどもの頃。
仲良しの子は、どういうわけかみんな転校していくのでした。
長くは関わらない。
そういう相手を無意識にえらんでいたのでしょうか。
・・・こどものくせに(笑)。
熱い友情だとか愛情だとか。
たまに 「 おお! 」 と感動することはあっても。
自身がその渦中にいたいとは思えなくて。
いつか呼吸が苦しくなりそうで。
焚き火には。
ちょっとのあいだだけあたっていたい。
だけど。
焼いもができたら呼んでほしい。
女って・・・業が深い、と思ふ^^
新年早々、焼いものお話でしたが。
あけましておめでとう^^
天の川がながれてゐる
ひかりがうすく うかんでゐる
こころは うたれ
とほくひとみをひらく
( 天の川 / 八木重吉 )
夏の少し前。
山陰へ旅をしました。
山あいの温泉宿。
夜が来て。
すぐそばの川べりに、ホタルを見にいきました。
今までに見た、どのホタルよりも空高く飛んでいました。
無数に。
消えては浮かぶ、不思議な飛びかたで。
暗闇の中、ずっと。
それがホタルなのか、夜空に浮かぶ星なのか。
区別ができなくなるまで見ていました。
冬が深くなると、ふと夏を想う。
聖なる夜が明けて。
きっとまた誰かが生まれ変わった。
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■2009/12/19 (土)
きれいな嘘が星になる。 |
嘘つくひとはだいきらい。
って、いうひと。
わりとよくいるけど。
ほんとう?
ほんとうの、ほんとうの、ほんとうに?
あなたは、一度もないの?
嘘をついたこと。
わたしはあるよ。
なんども、なんども。
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ひとを一人 だますたびに
空に星が ひとつずつ増えると
女に 教えた男は
船出して行って
そのまま
帰って来なかった
『 星を数え飽きたら / 寺山修司 』
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嘘をついたこと。
あなたは、一度もないの?
だとしたら。
あなたって、ずいぶん幸福なひとね。
どんかんでまっすぐな心のままで。
今までやってこられたんだもの。
嘘ついてあげなくちゃこまる人に。
今まで出会わずにすんだんだもの。
ねえ。
今夜の星もきれい。
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