青柳祐美子日記

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さるさる日記

2002/02/07 (木) アリモモ

いろいろ忙しいのでネコのアリとモモを実家に預けている。代わりにアリとモモにそっくりなぬいぐるみと一緒に寝ているのだけど、やっぱりホンモノにはかなわない。アリとモモは兄弟にも関わらず性格が正反対。アリは誰にでもなつく割りと、節操のないネコで、誰がウチに来てもマイペース。傍若無人ぶりを発揮する。モモは、シャイで、怖がりや。三、四回会わないとどこかに隠れてしまって顔も見せない。飼い主の私にもなんだか遠慮がちなことが多い。アリはベタベタしてきて、私の足の上に乗っても、モモは少しだけ離れたところで寝ている。でも、アリが他のことに夢中になっているときなどは、思いっきり甘えてくるのね。その距離加減がまたアリとは別の魅力で優劣がつけがたい。同じ親から生まれて、同じ環境で育ってもホントに性格って違うのよね。どうしてだろう? 人間ならともかく、性別(モモは女の子)や長男次男で微妙に親からも社会からも区別されて、性格形成に影響を及ぼすでしょう? たとえ親が「同じように育てたのに」と言ったとしてもさ。でも、ネコにはそれがない。なのに、全然性格が違う。ということは、性格というのは魂みたいなもので、それぞれがやっぱり個別に持って生まれたものなのかもね。人間はそれが成長と共にゆがめられている。だって、例え一卵性の双子でも経験値とかは、やはり違うからね。でも、ネコはほぼ同じ。ということは、本来、自分の性格を恨んでも仕方ないし、変えようのないものなのかもしれない。
そのまんま生きるのが一番! と言うとまた「なんでも都合よく解釈て、自己肯定するな。反省しろ反省!」と叱られそうだけど。。。。。

2002/02/06 (水) 小春日和

今日はあったかかったですね。。。。やっと春が近づいてきたかな? でも、今年って「やっと」って言うほど、冬は厳しくなかったよね? 雪もまだ降ってないし。寒さも、タクシーが掴まらない夜に泣きたくなるほどじゃないし。あれ? あたしが連ドラを書いていて外に出ていない生活を送っているだけだって? そうなのかな? 家の中にいても寒さが厳しいときはやっぱり寒いけど。。。。
でも、去年は四月一日に雪が降ったから、まだまだ油断はできないのかも。街のショウウィンドウには春モノの服がいっせいに飾られていて、綺麗だけど。ホント、都会暮らしで一番嬉しいのは、このショウウィンドウの変化。パッと心が明るくなったり、「もうすぐ夏だ!」とか、期待を煽る。実際はゆっくり街を歩いて一個一個の窓を眺める時間はないんだけど、タクシーで通り過ぎるときに、目に止まる様子には、一瞬でも現実から離れられる。子供の頃、「世界の車窓から」という十分くらいの番組をよく見ていたけど、ホント窓って不思議だよね。違う世界に連れて行ってくれる。ちなみに今気がついたけど、この間の雨で窓がずいぶん汚れている。そろそろ磨かなくっちゃ。いつまでもどこにも行けない気持ちになってしまう。

2002/02/04 (月) 彼女を見ればわかること

ようやくビデオで観ました。母と観ていたんだけど、私はかねがね、ドラマや映画の感想を母に聞くことにしている。うちの母は六十歳のホントに普通のおばさんなので、とても参考になる。例えば、「マグノリア」や「アメリカンビューティ」を観た感想を聞くと、「重かった。お母さんはもっと明るいのがいいわ」と言っていた。私はこの二つの映画や、「普通の人々」などが好きなので、へぇ〜と素直に思ってしまった。確かに、重いけどさ。。。。よく出来ていると思わない? というのは彼女には通用しない。
で、この「彼女を見ればわかること」はそういう意味ではホントにとてもよくできている。淡々と進み、え? そこで終わるの? というとこで終わるので、もう一度観たくなった。役者さんたちもすごいし(キャメロンディアスはどう見ても、盲人にしか見えなかった)、セリフもムダがなく、深い。テーマも何通りにも解釈できるというか、押し付けがましくない。しかし、母は途中で思いっきり寝ていた。
おもしろくなかったの? と聞くと、「話がブツブツ切れていたから分からなくなっちゃった」と言う。訳すると、オムニバス形式で話しが進むので、主人公が入れ替わり、誰に共感すればいいのか分からなくて、途中で興味が途切れてしまったということになるだろう。。。。でもさ、それって狙いでそういうつくりになっているんだよ。と言っても、この人には通用しない。
 いつもそうだ。作り手の狙いや意図なんて、お客さんには関係ない。こっちが「斬新なことをやろう!」とか「驚かしてやろう!」なんて思っても、そんなこといいから、「おもしろいものを」と望むのは当然のこと。ちなみにウチの母はハリウッド映画しか観ない。邦画で好きだったのは「蒲田行進曲」と「シャルウイダンス」くらいなものだ。実に分かりやすい。さらにちなみに、母はお正月ビデオを借りた「ビッグ(トム ハンクス)」と「フェイス オフ」に興奮し、ソファから身を乗り出して観ていた。
う〜ん、彼女(母)を見れば分かることは確かに多い。。。。

2002/02/03 (日) 母来る3

 最近、体調が悪く熱が続いているので、母がよく来てくれる。私の友達はみんな私と母が仲がよくていいね、と言うが、それも最近、ちょっとオトナになってからだ。特に、父が死んでからはいろいろなことをよく話すようになったかな。。。
オトナになると、母を母としてより、一人のオンナとして見れるようになる。小さい頃は、ケンカばかりしていた両親を見て、そしてそれでも離婚しなかった母をちょっと軽蔑していた。その頃は、母が情けなく思えたのね。私たち、小さな子供が四人もいたから、簡単に離婚なんて出来ないのは今になったら分かるけど、その頃は、実際に「あんたたちがいるから離婚できないでしょ!」と言われたこともある。ひどく傷ついて罪悪感にもさいなまれつつ、ホントは母には手に職がないから父と離れられないんじゃない!と思っていた。これは小学生の時。そして、そんな母を見て、私はこの人みたいなオンナには絶対にならないと誓った。今、母を見ると、すごいなと思うことがたくさんある。
母みたいな生き方をしたいというのではないが、私には絶対できない生き方をしたと、尊敬の念すら抱いている。この頃の年代の人はみんなそうなのかもしれないが、小さい頃に戦争を経験し、疎開し、自分の親でなく人様に育てられ、結婚した後は夫や子供のために働き、家族を守り。。。。特に、ウチの父は大変な人だった。二十年もガンを患い、入退院を繰り返していたせいか、ワガママで気まぐれでその上、オンナグセも悪かった。経済的には事業を営んでいたから恵まれていたかもしれないけど、それを維持するのはやはり母の貢献は大きかったと思う。
父は最後が近づいた時、震える手で、遺書めいたメモを書いていた。
書き出しには「大姉」と書いてあった。母のことだ。痛み止めのモルヒネで頭がおかしくなっていたとはいえ、それは父が本当に感じていることだったのだろう。感謝の言葉が綴られていた。
 最近、母は自分が死んだ後のことをよく口にする。父と母は同い年だったので、弱気になっているのだろう。母は血圧が少し高く、大柄な人なのでコルステロール値も高い。それ以外は私よりも、体力もあり元気なので、そんな心配は当分いらないのに。。。私と父の間には深い溝があり、結局埋められなかったので、母にはいろいろしてあげたいと思っている。といいつつ今の私はまだまだ世話になるほうのが多いけど。。。。

2002/02/02 (土) オトコとオンナ

 オトコとオンナの違いについて考えていた。一番の違いはグチるかグチらないかのような気がする。オンナはイヤなことがあるとグチって解消する。解決にはならないんだけど、聞いてもらえただけですっきりするってことみなさんもあると思います。一方で、オトコはそれをよしとしない。前に付き合っていた人は一言も会社のグチを言わない人でした。明らかに悩みを抱えていたとしても、「お前には聞かせられねぇ」と言って、どんなに聞いても絶対言わない。普通のオトコの人は、自分も言わないんだから、お前も言うな。というケースが多いけど、この人はよくできた人で私のグチや悩みを一時間でも黙って聞いてくれた。こっちはこっちで全部心の中を洗いざらい話してしまったら気が軽くなるので、その後は楽しく過ごせるのだけど。。他のオトコの人は、「一緒にいるときくらい、楽しくしようぜ」と言うので、ストレスがたまった。だって心の中はしっかりわだかまっているんだもん。どちらのオトコの人も正しいと思うのね。でも、グチるなと言われると、寂しくなる時がある。「あ〜、この人は私の悩みになんて興味ないんだ」って。でも、それって、前回にも書いたけど、私が精神的に自立してないからなのかもしれない、きっと。クリスが言っていた。「オトコの人はシェアしない。自分のことは自分のことだし、相手のことは相手のこと」そっか。。。と納得。オンナ同士は共感が大切。イヤなことがあって一緒に怒ってくれる人を親友だと感じる。私とクリスは全くそのパターンで数十年やってきたから、それが当たり前だと思っていた。でも、それをオトコの人に当てはめようとするとムリが生じるということに最近まで気がつかなかった。ホント、オトコとオンナって違うのね。。。。

2002/02/01 (金) ネコの葬式

 よく行くバーの常連だった野良猫が、車に轢かれた。私はニ、三回しか会ったことがないが、本当に人懐こくて可愛いブタネコだった。バーのマスターのテツさんはすごく落ち込んでいた。その前の晩に、ネコがずっとテツさんの周りをついて離れなかったらしい。朝五時閉店で店を閉めようとしても、ネコは帰らず、人のいいテツさんはネコの気が済むまで喉の下を撫でてあげていたという。
「きっとアイツは知ってたんだよな。自分の寿命を。それで、挨拶にきていたんだ」
 その野良猫は実は野良猫でなく、バーの裏になる家で飼われていたネコだったのだ。その飼い主もテツさんがご飯をあげていたのを知っていて、ネコの葬式をやるので、お線香をあげにきてくれと言ったという。テツさんはそれを丁寧に断り、バーでいつもより、飲んでいた。
「お別れはもうしたからいいんだ」
私は結婚式にはともかく、葬式には必ず行くことにしているので、こういうセリフを聞くとちょっと驚く。
この間も、クリスのおばあちゃんが亡くなり、クリスは慌ててアメリカに帰ったのだが、クリスのお母さん(故人の実の娘)は帰らなかった。
「この間のクリスマスの時、もうお別れはしたから」
おばあちゃんも、最後だって分かっていて、もう話しもできなくなっていたけど、それは目で確認しあえたと言う。「だから行っても痛いだけだから」
そういうことなのかな。。。。私はきっと、遺体を見なければ納得できないのかもしれない。
 ネコは、自分の死期が近いと姿を消して、家族に見られないようにするというが、それは本能的な優しさなのかな。最後に見る姿が変わり果てた姿であって欲しくないというか。。。。例えば、ウチのアリとモモは家ネコで、外に出たことがないし、そういうチャンスもない。あのコたちはどこで死ぬのかな? やっぱり最後まで看取ってあげたい。その時が来たらそれは私の腕の中であって欲しいというのは単なるエゴなのだろうか?

2002/01/31 (木) 女子高生!

 私はかねがね、ポーズに興味を持っていた。取材で写真をとられる時、いろいろ注文をつけられる。何度やっても、それはとても恥ずかしい。だって、すごく不自然な格好だったりするから。でも、あがりを見ると、やっぱりプロのアドバイス。綺麗な姿勢になってたりするのね。よく、モデルや女優さんたちも、外国の雑誌などを見てポーズの研究をすると言っていたし、そういう人のお家には必ず等身大の巨大な鏡がある。で、今日、たまたま、そういう話しをしていたら、女子高生がプリクラや街頭インタビューで必ずするポーズ(両手を広げて前に出すアレね)には実はすごい秘密があることを知った。手のひらは顔の大きさの基準になる。よって、手を顔の近くに置くことで、顔が小さく見える。写真撮影の時、顎に手を置くのもこの原理。それをさらに、前に突き出すことにより、遠近法の原理に基づき、顔が小さく見えるという! 知ってました? 知らなかったの私だけ??
ルーズソックスもしかり。足首を隠すことで、逆に足が細く見えるんだよね。
女子高生ってすごくない??研究を重ねてそういう知識を得たのか、それとも本能か。。。。そして、それがどうやって全国の女子高生たちに広まったのか、一度、彼女たちに聞いてみたいものです。。。。
ちなみに私が女子高生だった時は、制服の下のカラーTシャツを着たり、カラーソックスを履いたりするのが関の山でした。制服のスカートの丈を異常に短くしだした時代です。

2002/01/30 (水) チアリーダー

 クリスと話しをしていた。最近の彼女はエモーショナルジェットコースーターに乗っている。エモーショナルジェットコースターというのは、気分のアップダウンが激しく、情緒不安定なこと。今日、駅ノキオスクでM&Mを買おうとしたら、売り切れで、クリスは「どうして!? あたしが買おうと思ったらないの?」と泣いて食ってかかったらしい。なんでも、自分は食べられなくて、他の人はきっと、クリスがどんなにそのM&Mが必要だったか分からずに食べているというのがたまらなかったらしい。。。クリスはちなみに私より年上なので、三十を過ぎている立派なオトナの女性で、五つの女の子ではない。どうしてこうなっちゃうんだろう?? と自分でも不思議がっていた。とにかく、そういう情緒不安定なことってあるよね。。。。いろいろ話し、原因を探りながら、結局、「自分は自分の一番のチアリーダーでいなければならない」という結論に二人は達した。要するに、何があろうと(どんなに感情的にメチャクチャであろうと)どんな自分でも受け入れて、励まして前に進まなくちゃいけないということ。他の人に分かってもらおうとか、受け入れてもらって、応援してもらおうなんて期待したら、煮詰まるだけ。なんか寂しいような気がするけど、真実のような気もする。私は依存心が強いので、分かってもらいたくてつい努力してしまう。いろいろな国に住んで、言葉や文化のギャップもあるだろうと思い、精一杯どこに行っても言葉を重ねた。でもね、それって、言葉や文化の違いじゃないんだよね、きっと。自分の世界は自分で守らなくちゃいけないっていうか。。。。重ならない部分はたくさんある。それをなんとかしようとするから、不安になったり、不満に思ったりするんだ。自立するってことなのかもしれない。ティーンエイジャーになったらまず親から自立して、次は社会から守ってくれていた学校から自立して、ベッタリだった友達、そして楽チンだから甘えてしまいがちな恋人から自立を保ち、自分自身からも自立して・・・・。はぁ〜、自立ってなんなんだろうね?? していないともちろん、生きずらいんだろうけど、時にはダラ〜っと羊水に浸かっているみたいになぁんにも考えずに安心したいよね。
今、テレビの画面には放送終了前の環境映像が写っているんだけど、そうそう、こういう海を漂う透明なクラゲみたいになりたいなぁ。。。。

2002/01/29 (火) ノベライズ

 プリティガールのノベライズ。表紙のラフがあがってきた。
これは私のとても信頼しているデザイナー君に頼んだのだが、今回も全く裏切らないデキ! いろいろな制限のあった中、すごい可愛いです。彼には以前、エッセイ集の表紙もお願いしたのだが、それもとてもよかったので、最近、独立して以来、売れっ子で、忙しい中をムリヤリお願いしてしまった。「ドラマのデキ不出来に関わらず、表紙だけで売れる本を作ったる!」と大見得切っていたのだが、それはただのミエではありませんでした。以前、名刺も作ってもらったのだが、出す人出す人に、「素敵な名刺ですね」と誉められので、いつか、ウエッブ上でお見せいたしますね。。。。
とにかく、発売になったら書店に見に行ってください。あ、あとがきもつける予定ですので、是非読んでくださいね。。発売日はいつなんだろう??? ってまだ最終回書きあがってない。。。。あ、焦るよぉ〜。。。。どうしよう!

2002/01/28 (月) 幸せって。。。

 仕事でウンウン唸り、煮詰まっていた私をみかねた彼が、私の大好きなハーゲンダッツのソフトクリームをごちそうしてくれると申し出た。寒い中、バイクの二人乗りを飛ばして、表参道へ。カフェラテとアイスを食べてほっと、一息。ふと、隣りの席に座る幼児連れの若い夫婦が目に止まった。子供にアイスを食べさせたり、お互いのを味見しあったり、なんだか幸せそうだった。こっちは書けない原稿を前に何日も頭も精神状態もおかしくなりそうになっているっていうのに。。。「あたしもああいうのいいなぁ」と言うと、「君はああいうのだけじゃ幸せじゃないと思うよ」と彼は答えた。幸せの尺度って人それぞれだよねという話しで盛り上がった。
何があれば幸せか? 家族? お金? マイホーム? 仕事? 地位や名声? 友達? きっとこういうのってどれも幸せに必要なものだと思うのね。それぞれが求める量や質は違うかもしれないけど。
 前に一緒に住んでいたヒモ体質の彼が別れ際にこう言った。「結局、お金があっても幸せじゃないよね」
私は呆れて言った。「当たり前じゃん。あなたが自分で稼いだお金じゃないからだよ」
 この人は一生幸せにはなれないだろう。。。結局、幸せを構成するものは全て、自分の手で手に入れないと幸せではなく、不幸せを構成するものになってしまうということに気がつかないとね。

とにかく、私と彼はこんなに一生懸命働いていて、毎日「幸せ」って実感する生活を送ってないのがウソだよね、ということで意見が一致。まず、
@どんなに忙しくても「おいしいもの」を食べる。A楽しくない仕事は一切しないB時間がなくても、空を眺める時間はつくる C自分以外の人のために何かいいことを毎日一つする(それが例え、おじいちゃんに電話をすることだったとしても) あとはいい音楽を聴いて、いい映画を観て。ネコたちと遊んで。よく笑って、泣きたいときには泣いたり怒りたいときには我慢しないで怒ったり。そうやっていけばきっと幸せになれるはず! ということで、今年のテーマは「幸せづくり」に決定。。。

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