ふじさんの当直日誌

Do the simple life.

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さるさる日記

2003/12/31 (水) プロフィール。

各登場人物のプロフィールは、下の「Profile」のアイコンをクリックしてくださいね。

ホームページは、http://www5d.biglobe.ne.jp/~fujipon/です。

2003/08/04 (月) ごあいさつ

今まで、読んでいただいてありがとうございました。

2003/08/01 (金) 心臓破りの丘を越えて。

 今日から8月、そう考えると「夏!」って時間は、本当に短いなあ。日中は屋内のクーラーの効いた研究室で「ああ暑い」なんて、そんなにすごく暑くもないのにつぶやいているうちに、たぶん今年の夏も終わってしまうのだろうなあ。いや、もともと夏はそんなに好きじゃないが、たまには思いっきり汗をダラダラ流して「暑いなあ〜」と叫んでみたい気もする。小学校の頃の夏休みは、間違いなくそんな感じだったような気がするんだけどなあ。
 来週から一応夏休みということで、できるだけ仕事を残さないように。
 朝から心臓の切り出しをしたのだが、心筋梗塞と不整脈の両方が疑われるということで、壮絶な作業だった。心臓の表面に張りめぐらされている冠動脈という血管をなるべく傷つけないように心臓から剥がさないといけないのだが、脂肪がものすごく付いていて、気が遠くなるような作業だ。おまけに、ピンセットに引っかかった脂肪の砕片が、ときどき僕のほうに飛んでくる。最後のほうは、いちいち気にする気力もなくなった。
 お昼過ぎにようやく血管を剥がして、次は心臓を輪切りに。かなり広範囲で強い梗塞層がありそうだ。さらに、不整脈の有無を知るために、伝導系の標本を作製。というか、上の先生に教えてもらうまで、どこが伝導系になるのかサッパリ分からなかったのだが。
 夕方から、いったん休憩して講義に行っている専門学校の試験問題作り。テストで100点をとるより、満点の試験問題をつくるほうが難しいんじゃないかという気がしてきた。いくつか作っていると、ある問題の選択肢が他の問題の解答になってしまったりするのだ。
 とりあえず仮問題を完成させ、標本作製室に戻る。
 今度は冠動脈を輪切りにして、内腔に狭窄や血栓などがみられないか確認するのだが、長いし硬いしうまく輪切りにするのが難しいしで、かなり憂鬱になる。でも、「夏休み前」という勢いに乗らないと、この作業を今度やり直す気力は起こらないと確信し、気力・体力・時の運を搾り出す。座って細かい作業を一日やっていたので、ようやく終わったときには頚と肩がガチガチで、腰痛も発症。それでも、ささやかな満足感。カープの辛勝を確認し、22時過ぎに研究室を出て、カレーを食べて帰宅。体中にホルマリンが染み付いてゴワゴワしていたので、シャワーを浴びてようやく一息。疲れているはずなのになかなか寝付けず、27時にようやく就寝。

2003/07/31 (木) 医師・看護師の宴席での禁忌肢(1)

 当直先病院で7時半に起きて出勤。夏休み+バイトで外に出ている人が多いので、研究室内は今日も閑散としている。なんとなくみんな登校日に学校に出てきた中学生のような風情で、バカ話などしながら、まったりと仕事をしていた。
 午後から診断当番で、このダレている状態で診断するのキツイなあ、と思っていたら、今日は幸運なことに症例数が少なくて(10数個しかなかった)、ボーっとしながらもこなせる分量。おまけに、「なんだこれは?」というようなものも無かったし。
 上の先生にチェックしてもらって、緊急分を送り終えてもまた18時半。
 思いの他診断が早く終わったので、一応、休み明けの所見会の準備などをボチボチとはじめてみた。でもどうせ夏休み明けだからと思うと、今ひとつ集中できない。
 21時に仕事を終えて、Y嬢と待ち合わせをしていたが、全然来ないのでやや怒りモードに。21時半をすぎてようやくやってきて言うには、「21時前にちょうど出ようとしてたら、職場の人が、アイスクリーム持ってきてくれたの。で、話してたら話が切れなくて、結局駅まで送って行くことになっちゃって…」
 正直、腹が立たなかった、と言えば嘘になる。仕事ならともかく、そんな理由で30分以上も待たせるなんて!でも、そういうヤツなのだ、Y嬢は。
 少なくとも周りの人に優しい、というのは美点には違いない。いいさ、僕は犠牲になったって。こういうのは、お互い様というもの。
 しかし、僕も20くらいのときは、みんなに同じように公正な人間でありたいと思っていたし、そういう人に憧れていたけれど、10年経って思うのは、人間は「正しさ」に惹きつけられるわけじゃない、ということだ。
 誰にでも同じように優しい人より、自分に対してすごく優しい人のほうが好きになってしまうのだな、これが。だいたい、「正しさ」よりも「利益」のほうに人は集まってくるもの。
 最近少しずつ自分の度量の底がみえてきて、ちょっと悲しい。

2003/07/31 (木) 医師・看護師の宴席での禁忌肢(2)

 それから、創作料理の店で食事。けっこう静かな店なのだが、ふすまの向こうで大声で騒いでいる客がいて、何者かと思っていたら、どうも医者と看護師の集団のようだ。知っている名前もちらほらと聞こえてくる。
 なんだか、とても御飯がまずくなってしまった。
 いろんな噂話をするのはいいけど、もっと小さな声でやってくれないかな、まったく。それなりに値段が高い店なんだし。
 いや、酒の席とはいえ、みんなが集まるところで病院内の話はしないほうがいいよなあ、と痛感。とくに患者さんの話は、固有名詞が出てくると悪口じゃなくても感じ悪い。自分もこんなふうに噂されてるのでは?と聞いた人は思うのではないかなあ。僕も注意せねば。注意しようと思ってできないのがアルコールのチカラ、ではあるのだけれど…

 23時に家に帰り、酒の勢いで24時半に就寝。
 いちおう、明日が終われば夏休み態勢。

 
 

2003/07/30 (水) 医者も看護師も男も女も流転しているのだ(1)

 7時半に起きて、バイト先の病院へ。9時に到着し、順調に回診。しかしながら、途中でややこしい外来が入ったり、エコーをさせられたりで、結局終わった時間は予定オーバー。まあ、だいたいこんなものだ。
 12時半にバイト先病院を出て、ラーメン屋で食事。昼食にしてはちょっと食べすぎ。たまに外で昼ごはんを食べる機会があると、つい嬉しくて食べすぎてしまう。進歩してないなあ。
 帰りに電器屋に寄って、フラッシュメモリとスマートメディアを購入、仕事用。こういうものの値段は、昔に比べたら劇的に下がっているのだけれど、何も書かれていない真っ白なノートのようなものに多額の資金を投入するのには、やはりまだ若干の抵抗がある。
 昼下がりの電器屋は、客より店員のほうが多いくらいなんだろうなあ、と予測していたら、意外とそうでもなかった。夏休み中だからかな。
 家に帰って、急いでシャワーだけ浴び、当直に。当直室が暑かったので、早々にクーラーに電源を入れてベッドに転がった。
 しばらく経ってから、ずっと気にかかっていた計画を実行することに。
 それは、昔(というほど昔じゃないが)の知り合いに連絡をとること。僕は基本的に連絡不精な人間で「用はないけど、元気かなあと思って」というような理由で電話やメールはできないのだ。
 正確には、電話もメールも使えるし、そのくらいの時間は作れるのだから「できない」のではなくて「しない」だけなのだが、「拒絶されると落ちこむ」という理由で、なんとなく連絡もとらず、いろんな人と疎遠になっている。

2003/07/30 (水) 医者も看護師も男も女も流転しているのだ(2)

 というわけで、久々にいろんな人に携帯メールを送ってみることに。「元気ですか?」と。
 久々にそんなものをもらったほうもビックリするだろうけど。なぜ今さら?って。
 理由は「当直で手持ち無沙汰だから」なのだ。すまん。もちろん、そんなことは書かないけれど。
 意外と、何通かメールが還ってきて、嬉しくなる。でも、みんな夏休みなんだろうなあ、と思っていたけれど、そんなことはない。学生に戻った後輩は、「まだ試験中で、これから仮眠します」という内容だったし、久々にメールをした前の病院の看護師Fちゃんは、勤めていた病院をやめて、資格をとるために、また学校に行っているという。知らなかった…
 Fちゃんからアドレスを教えてもらって、さらに久々連絡をとった魔性看護師Yさんは、「今から仕事です」ということだった。「アドレス教えてたつもりだったのに」って、全然知らなかった。
 「教えてたつもり」というのが本当かどうかはわからないが、こういうふうにして人と人は離れていくのかもしれない。
 それにしても、僕はひとりで論文が書けないとか仕事がうまくできないとか悩んでいたような気がしていたのだけれど、実際は、いろんな人が、いろんなことで悩んで、いろんなものが変わっているのだ。
 そう、万物は流転する。
 そういえば、仕事がハードなことで有名な某大学病院に勤めていた大学の後輩(看護師)は、「同期が5人いたけど、3年経って残ったのは私だけでした」と言っていたなあ。

 いろいろ考えていたら、また眠れなくなってしまった。
 なかなか、理想のシンプル・ライフには辿りつけない。流れに逆らうか、流されるか、流れのゆるいところに移動しようとするか…
 早目に寝ようと当直室のベッドに横になったのだが、寝付けずに本を読んだり、切ったパソコンの電源を入れなおしてみたり。結局、26時半就寝。

2003/07/29 (火) されど、われらがヒビ。

 夏休み期間で、朝のカンファレンスが無いからということで、ひたすら油断して二度寝などしていたら、危うく遅刻しそうになってしまった。まあ、多少遅刻したからといって、実害はあまりないのだけれど、なんとなく萎縮してスタートすると、その日一日マイナスの状態からになってしまうからなあ。
 朝からデータ整理の続き、あと、剖検した心臓が、ちょっと珍しい疾患らしいので、これを上の先生にチェックしてもらいながら標本にしようと思っていたのだが、ホルマリンで固定していたものを水洗いしていたら喉がものすごく痛くなった。ホルマリンはまともに吸い込むと眼と喉がやられまくるのだ。僕のほうが固定されそう。
 しばらく座って標本を診ていたが、どうも具合が悪い。胃のあたりが重くて、吐き気がするし、喉が痛い。どうも、ホルマリンのせいだけではなさそうだ。昨日夜中にけっこう多量に飲み食いして、クーラーを点けっぱなしで寝てしまったのが効いたのかも。それでも早退するわけにもいかず、休み休み仕事を。しかし、臨床だとこういうときに限って、患者さんの急変があったりして地獄の黙示録になってしまうのだが、病理はとりあえず自分のペースでできる。もっとも、仕事が自然に無くなることはなくて、溜まっていくだけのことなのだが。
 結局、上の先生の都合もあって、心臓の標本作りは週末にやることにして、20時に帰宅。着いたとたんに、家でぐったり。寝ていたら。22時にY嬢から電話。雨だから迎えに来て、という内容。まだちょっと具合が悪かったが、もう夜中だし、タクシーで帰ってくるほど遠くはないし、雨も降っているし、キツイとは言わずに黙って迎えに行く。
 一緒にラーメンを食べて帰宅。食べてみれば、意外と食べられるものだ。さすがに今夜は即時就寝。

2003/07/28 (月) 意外と単純作業が苦にならない人間なのだな。

 昨日なかなか寝付けなかったため、起きるのが辛かったが、それでも当直先の病院でずっと寝ているわけにもいかず、7時半に起きて8時前に出発。車のガソリンが思わずクーラーを消したくなるくらいしか残ってなかったので、途中で給油してから出勤。8時半に到着。外は朝早いにもかかわらず、陽射しが強い。7月の終わりになって、ようやく夏が来た、という感じだ。それから1日かけてデータ整理。今日は診断などの業務当番にも当たっておらず、夏休み前ということもあって、今週は新しい臓器診断なども順番がスキップされる可能性が高い。要するに、自分の仕事をやるには、絶好のチャンスというわけだ。
 しかし、そう思いつつもついついネットで油を売ったりしてしまうのは困ったものだ。
 もちろん、パソコンがないと仕事にならないのだが…いっそのこと、IEをアンインストールしてしまおうかとも思うが、それだと文献の検索もできなくなるしなあ。
 あとは自分の意志次第、か。
 夕方予定されていたカンファレンスが、「夏休み」(というか、症例が集まらなかった、という理由みたいだけど)のために中止となり、データ整理の続きを。僕は意外と単純作業が得意だということを少しずつ思い出してきた。自分をマシーンにして、パソコンに向かってデータを打ち込み続けていると、一種のトランス状態になる。そういえば、自閉的な人間は単純な作業に能力を発揮する人が多いらしい。もっとも、「天才柳沢教授の生活」の柳沢教授のように、1日のスケジュールがきちんと決まっていて、同じようにしないと気が済まないような人のことだから、僕なんて全然「普通」の正規分布内だろうけど。
 それでもさすがに飽きてきて、21時半に帰宅。23時過ぎに仕事が終わったY嬢と合流し、近所の居酒屋で遅い夕食、ビール2杯。ちょっとあわてて飲みすぎ、食べ物も油ものが多すぎて(空腹だったのでついつい…)、家に帰ってからちょっと気分悪くなってしまった。
 少し起きておこうと思い、1時間くらいネットをやって、25時半就寝。
 呑むとよく眠れるのだが。

2003/07/27 (日) 電波男vs殺戮マシーン!まさに究極の選択だ…

 10時に起床。しばらくゴロゴロして本など読んでいたら、Y嬢から電話がかかってきて、昼ごはんと映画を観に行くことに。夕方から当直だから、出かけるのはちょっとキツイ気もするが、そういう時間がないときほど無理してでも遊んでみたくなるものだ。車で30分くらいのショッピングセンター+シネコンに行って、昼食のオムライスを食べてから、「ターミネーター3」を鑑賞。シュワルツネッッガー久々に観たなあ、これで引退って本当かなあ、と思いながら観はじめたのだが、結論から言ってしまえば、うーん、何これ?という感じ。オチを言ってしまうのはルール違反なので書かないが、「2」は何のためにあったの?という気がしてきた。ヤン・ウェンリー的に言えば、「少しでも平和な時代を引き伸ばすのは、戦乱に比べたら何十倍も価値がある」ということなのかもしれないが。
 ストーリーは破綻しまくってるし、ターミネーター弱いし、ジョン・コナーは、普通の人(たとえば、ヒロインのキャサリン)からみれば、どう考えてもパナウェーブの人レベルに電波入ってるようにしか思えないんじゃないかなあ。「ムー」とかに投稿してそう。同級生とはいえ、ヤク中なわけだし。
 電波男vs殺戮マシーン!まさに究極の選択だ…
 それにしても、後味が悪い結末だった。続編作るんだろうか?
 少なくとも「ターミネーター2」は傑作だった。映像的にもストーリー的にも。 多少論理的破綻はあったかもしれないが、それは目につかなかった。
 でも、「3」は、観て損した、というよりは、観なきゃよかったレベル。
 「3」が駄作なのはともかく、「2」を貶めて欲しくないなあ。
 でも、これから「2」を観ても、どうせこのあと…とか思うんだろうなあ。
 
 そんな憤りをY嬢にぶつけてみたが、彼女も苦笑するばかり。

 シャワーを浴びる時間も無く当直へ。
 テレビを観ながらネット。「元カレ」を観ながら「そんなヤツはいない!」とツッコミを入れまくる。まさに術中にハマっているんだろう。
 僕は、一度別れた女性とは、もう二度と会いたくない。会わなければ、自分に都合のいいように想い出にしてしまえるから。
 実際は、この狭い医療業界では、そうも言ってられないのだろうけど。
 早目に寝ようと思ったら、寝付けずに苦労した。寝ては起きられずにネットをやって、というのを2回くらい繰り返して、ようやく眠れた。

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