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むしろビニール浮き輪のよう
どこかに開いた穴から次第次第に漏れてゆき
いつしか中身も無く用をなさなくなる頭
けどそれは元々からっぽだったんだ
あったものは表面的な取り繕いのための空気ばかり
そんなものすら手放してしまった
また掻き集めねばならない
4日続いた夢
アイデンティティの講義
扉の前で擦れ違い
底から沸き上がる恐慌感
加齢
どの瞬間も似たような感情に支配されて
鬱屈した頭で考えたものごと
あとから読み返してみれば自分の書いたもの
それぞれ一切がそうではなくても
胸に突き刺さるような鋭い文字の羅列
どうしてこんなことが書けたのか
あとになってはもう分からない
見下げ果てた奴だと自分を蔑みながら
暗い面差しで打ち込んだ文面が
こうして未来の自分に教示してくれる
高校時代に体育の先生が聞かせてくれた
先生の亡くなった友達のお話。
最後にその方と話したときに打ち明けられたそうだ。
同級生の女の子のこと覚えてるか。
俺、好きだったんだ、と。
打ち明けた後にその方は飛び降りて亡くなったという。
級友が試合をしているとき先生の傍で見学していた私に
なぜかそんな話を聞かせてくれた。
深夜の目覚め
冷える背中
やり場のない
得体の知れない
不遇な不安と不満
窓の外で止まない風
近い隔たり大きな世界
思い続けていた時間なら私の方が勝っている
思いの濃度は分からない
けれど結局は思いだけでは何もならなくて
幸せを与え受け取った時間では
自分など君の人には少しも及ばない
君が本当に幸せな人生を歩んでいると知れて
私は心から安心できたしすごく羨ましい
良いことも良くないことも
幸せ幸せ幸せ幸せ幸せ
そうなりたいな
私も
扉を開ければ部屋
開かずの扉その奥に
開かずの扉と開く窓
窓から這い出て
周りを見れば元の部屋
壁の窪みに触れてみて
鍵の開く音がするから
扉を開くとやはり壁
右を向いても行き止まり
左も上も下も前も後ろも
小さな囲いに阻まれて
私にとってはこれが世界
抜け出せはしない
慣れたものだ
心は激しく揺す振られるけれど
折れそうになってもしなるだけ
丈夫になったものだ
少しずつ少しずつこうした
いいこともあるのかなぁ
本当にある
ほんの一言
伝わるだけで
満ち足りる魔法
休んでサボって遠ざけて
誰も割り込まない場所で
自分と自分を対峙させて
内側世界に浮かべた問題
理解しようとして
納得しようとして
見つめ直して
恋も博愛へと
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